農園たやのこだわり

福井市の北西部、九頭竜川の沿岸にある高屋町に私たちの農園はあります。サクラマスが 遡上するきれいで 豊富な水量の川、九頭竜川が育んだ自然と、その川が長い年月をかけて 運んだ肥沃な土がここにはあります。 その好条件を最大に活かして、農園たやは、野菜栽培 をしています。 私たちの農園ではこだわりをもって、 お客さまにおいしいと思ってもらえることを第一として野菜作りをしています。

「食べる」から考える

「効率よく大量に作って売る」ことよりも、常に消費者目線で「食べる」ことから野菜に向き合うことを大切にしています。実際に僕ら自身が食べて、その美味しさに感動した野菜を世界中から集め栽培しています。そのため経営的には採算のやや合わない野菜でも、その美味しさに感動したならば栽培しています。そうやって栽培品目がいつの間にか増えていき、ついには50品目になってしまいました。もちろん自分でも調理をして、その野菜の美味しさを最大に引き出せる栽培を日々研究しています。農業は、ビジネスである以上に僕たちの食文化を築いていく活動だと思って、日々の生産に励んでいます。

その考えをもっと食べてくれる方々と共有したいという想いが、「お野菜おまかせ便」を生み出しました。毎週旬の野菜を詰め合わせたセットを全国の家庭に発送しています。それに同封されるお品書きでは、僕たちだけでなくおまかせ便ユーザーの方から届いたレシピなどを共有しています。皆さんも個々の創意工夫を復権させる「食べる」から考える輪に入りませんか?

「共に生きる」から考える

農園では、自然のエコシステムに寄り添いながら、農業をしています。野菜の病気や害虫なども、ただ単に農薬で排除するのではなく、自然のシステムの中で、特定の害虫のみが繁栄しないような仕組みづくりをしています。

農薬も使用しますが、もちろん厳選しています。圃場には、害虫だけでなく、それを食べる天敵もおり、また名前も知らないただの虫が沢山住んでいます。そんな生き物全てをなぎ倒すように殺してしまう農薬の使用を控えています。主に使用する農薬は、害虫の実に特化したものや微生物由来のもの・天敵昆虫などです。天敵の昆虫も農薬登録されており、圃場ではアザミウマを捕食してくれる『タイリクヒメハナカメムシ』やアブラムシに寄生する『アブラバチ』、ハダニをどんどん食べてくれる『チリカブリダニ』などを放虫しています。

また殺菌剤には、重曹由来のものや土壌中のバチルス菌を培養した微生物による殺菌剤を利用しています。当然、圃場ではそれら天敵が住めるような場所も作っています。バンカープランツといって、天敵が住みやすい植物も一緒に植えています。

共に生きるは、なにも作物や虫だけではありません。グローバルな時代では、ローカルな問題も地球規模でつながっています。それを共有し、お互いに地域が発展していけるよう、インドネシアからの研修生を受け入れる事業を行っています。詳しくはインドネシア農業研修プログラム』をご参照ください。

農業を志す若者や青年海外協力隊に行きたい若者も受け入れて、農園で研修を行っています。地域づくりの主役でもある若手農家や農に志のある人達を集めて、月に1~2回勉強会も開催しています。農業や地域づくりに興味のある方ならどなたでも参加歓迎します!

「土」から考える

スプーン1杯の土には、どれくらいの生物が生息しているか知っていますか?4億です(岩田進午著「健康な土・病んだ土」より)。そんなダイナミックな土を、ただ単に作物を作るためのフィールドとは捉えず、「生き物」として僕らは考えています。その生き物である土を育むために、農園では2つの大きな取り組みをしています。

1つ目は、良質の堆肥での土づくりです。有機物は、微生物にとって大切な食べ物です。それをたっぷり与えることで、生命豊かな土を育むことが出来ます。スーパーや加工場、市場などで出る生ごみを堆肥にして利用しています。ハウス施設内では、年間10a当たり10tの堆肥を入れています。10tというと多いように思われるかもしれませんが、自然界では、落葉樹林で落葉や倒木など年間5tの有機物が自然に投入されています。野菜を出荷物として圃場から持ち出す量を考えれば、その2倍の量を投入しても、特段多いわけではありません。

有機物が多くなると硝酸態窒素などの濃度も高くなると危惧するかもしれませんが、心配ご無用です。農園の土壌は、堆肥をもみ殻で作るため、ケイ酸値が通常の2倍から3倍含まれていて、高いケイ酸濃度が植物の硝酸態窒素取り込み量を調整してくれます。またケイ酸は植物の細胞壁を作るのに欠かせない成分で、この濃度が高いので、野菜のひとつひとつの細胞がとても丈夫にもなります。そのため病原菌などに侵され難くなります。自然を模倣した健康な土壌は、健康な野菜を育ててくれるのです。

2つ目は、輪作・昆作の実践です。常に同じ作物を作り続ければ、「いや地」(連作障害)が出てしまいます。またそこに住む微生物も単純化してしまい、健康な土とは言えなくなってしまいます。農園では50品目の野菜を滞りなく輪作・昆作していくことで、より土が豊かになることも目指しています。

インドネシア研修事業

農園たやでは、国際協力も積極的行っています。インドネシア・タンジュンサリ農業高校の卒業生を対象に、農園独自のプログラムで農業研修を行っています。食糧問題や貧困問題、環境問題といった地球規模のグローバルな問題も、農民間の相互交流で乗り越えていくべく、力を入れています。サポーター会員も募集しています。農業研修プログラムの詳細は以下をご覧ください。

食育活動

農園たやでは、地域づくりにつながるような食育活動も積極的行っています。年に数回、農園を開放して一般のお客様にも参加してもらえるような収穫体験&バーベキューを催しております。日時はお問い合わせください。過去の活動について、こちらのブログをご覧ください。