農園案内
福井市の北西部、
九頭竜川の沿岸にある高屋町に
私たちの農園はあります。
サクラマスが 遡上するきれいで 豊富な水量の川、九頭竜川が育んだ自然と、その川が長い年月をかけて 運んだ肥沃な土がここにはあります。その好条件を最大に活かして、農園たやは、野菜栽培 をしています。私たちの農園ではこだわりをもって、お客さまにおいしいと思ってもらえることを第一として野菜作りをしています。
インドネシア事業・人材斡旋事業
農園たやでは、インドネシア農業省から派遣された人材と共に農業をしています。
また、人手不足に悩む農家さんに、インドネシアの農業人材をご紹介しています。
インドネシアの方々の帰国後の農業ビジネスの支援をしています。
どうして農業とインドネシアなのか
もともとは国際協力分野で仕事をするのが夢でした。青年海外協力隊に参加したのもそのためです。しかし農家の長男という立場は不自由で、2007年に帰国し農業を継ぎました。自分が海外に出られないのであれば、自分の農園に海外の方を呼んで、ここで研修をしようと思ったのが始まりでした。そこで2008年からインドネシア技能実習生を受け入れました。

外国人との協働は、いろいろな障壁がありました。言葉だったり、文化だったり、価値観だったり。そういった障壁をひとつひとつ解決していった結果、インドネシアの方と協働する農園は大きく発展しました。さらに外国人との協働に対して同じ想いを持つ日本の若者もこの農園に参加してくれて、わたしたちはさらに発展してきました。

日本とインドネシアの農業の未来を思い描いて
少子高齢化で減少する地方において、農家のほとんどが人手不足に悩んでいます。私たちのインドネシア人材との協働するための経験値を多くの農家さんに役立ててもらおうと思い、自社でインドネシアに人材教育の学校も建て、またインドネシア農業省と共同で優秀な人材を福井の農家にご紹介する仕組みも作り、農業現場を支えるインドネシア人材をご紹介しております。
農園たや3つのこだわり
「食べる」から考える
効率よく大量に作って売る」ことよりも、常に消費者目線で「食べる」ことから野菜に向き合うことを大切にしています。実際に僕ら自身が食べて、その美味しさに感動した野菜を世界中から集め栽培しています。そのため経営的には採算のやや合わない野菜でも、その美味しさに感動したならば栽培しています。農業は、ビジネスである以上に僕たちの食文化を築いていく活動だと思って、日々の生産に励んでいます。
「共に生きる」から考える
農園では、自然のエコシステムに寄り添いながら、農業をしています。野菜の病気や害虫なども、ただ単に農薬で排除するのではなく、自然のシステムの中で、特定の害虫のみが繁栄しないような仕組みづくりをしています。
農薬も使用しますが、もちろん厳選しています。圃場には、害虫だけでなく、それを食べる天敵もおり、また名前も知らないただの虫が沢山住んでいます。そんな生き物全てをなぎ倒すように殺してしまう農薬の使用を控えています。
また殺菌剤には、重曹由来のものや土壌中のバチルス菌を培養した微生物による殺菌剤を利用しています。共に生きる、はなにも作物や虫だけではありません。グローバルな時代では、ローカルな問題も地球規模でつながっています。
「土」から考える
スプーン1杯の土には、どれくらいの生物が生息しているか知っていますか?約4億です(岩田進午著「健康な土・病んだ土」より)。そんなダイナミックな土を、ただ単に作物を作るためのフィールドとは捉えず、「生き物」として僕らは考えています。その生き物である土を育むために、農園では2つの大きな取り組みをしています。
1つ目は、良質の堆肥での土づくりです。有機物は、微生物にとって大切な食べ物です。それをたっぷり与えることで、生命豊かな土を育むことが出来ます。スーパーや加工場、市場などで出る生ごみを堆肥にして利用しています。
2つ目は、輪作・昆作の実践です。常に同じ作物を作り続ければ、「いや地」(連作障害)が出てしまいます。またそこに住む微生物も単純化してしまい、健康な土とは言えなくなってしまいます。農園では50 品目の野菜を滞りなく輪作・昆作していくことで、より土が豊かになることも目指しています。
農園たやのプロジェクト
協力隊派遣
実習生事業で協力関係にあるタンジュンサリ農業高校へ農園のスタッフをJICA協力隊のスキームを活用して、農業教員として派遣しております。日本野菜の栽培指導、授業、日本語クラブ活動の支援、友好協定を結んでいる福井農林高校との交流マネジメントを業務として行っております。
技能実習プログラム
農園の技能自習制度では、実習期間の3年で6学期7講座を用意し、帰国後の社会起業家育成を行っています。ビジネスプラン作りを通じて、実習参加者の地域特性を把握した社会に求められたビジネスつくりを指導しています。
技能実習修了生支援
修了生たちで組織される勉強会「耕志の会」を通じて、農園と毎月勉強会を開催しています。ビジネスの悩みや資金・技術などの相談にも応じます。マイクロクレジットを通じてビジネス支援も行っております。年に2回ほど現地での巡回指導も行っています。
スタッフについて
春夏秋冬、目まぐるしく変わる日本の季節の中でも特に夏は暑く、冬は豪雪地帯の福井県嶺北。
そんな変化の激しい福井での農業で、農園スタッフはたくましく、日々学びながら美味しい野菜を作っています。
農園たやスタッフ紹介
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佐藤高央(2012年入社)
- 担当業務
- 京水菜 しら菜 わさび菜 ミニチンゲン菜 ルッコラの栽培担当
- 出身地
- 東京都
- 特 技
- 野菜の歌を作曲する事
曲名「玉黍」「メロメロメロン」
- 座右の銘
- 「切磋琢磨」
お互いに刺激し合える関係を大切にしたい
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立崎安寿香(2015年入社)
- 担当業務
- 吉川ナス・金時草栽培管理&インドネシア事業全般
- 出身地
- 青森県十和田市
- 特 技
- タイ古式マッサージ&バリニーズマッサージ
- 座右の銘
- 前向き、正直、素直
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森田千晴(2019年入社)
- 担当業務
- 2023年現在JICA青年海外協力隊としてインドネシアに赴任中
- 出身地
- 東京都江戸川区
- 特 技
- イラストレーション
- 座右の銘
- なんとかなる なんとかする